値取り調査後、最安値との出会い

料金公開のための値取り調査以後、最安値のプロパンガス供給に出会いました。
何と4.0㎥でたったの1,036円(消費税込み)です。
この事業者は、大手都市ガス系のプロパンガス会社さんですが、どの様な理由でこの様な値段なのでしょう?
親会社の都市ガス料金の平成28年1月計算で2,539円ですから、5分の3程です。
弊社の最多価格帯KD-1(4.0㎥=2,376円)と比べても約6割安で、弊社にはとても真似できない価格です。
一方で、3.3㎥で3,653円(消費税込み)の価格のお客様も確認されています。
これって何が違うのでしょうか??

プロパンのガス料金公開が強く求められる所以ですね。

2016.6.17 追記
平成28年5月検針分で、3.7㎥=651円(消費税込み)との更に安い価格に出会いました。
多数のプロパンガス事業者の仕入価格を下回る価格であり驚きました。
この価格帯は、弊社でも業務用(弊社投資無し)の500㎥以上で、且つ輸入価格100%連動でなければ出せない数字です。
凄いなぁ~と思う反面、完全な赤字供給に「何考えてるんだろう?」と感じた次第です。

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業務店様お取引条件を公開8

茨城県内の塗装工場を諸事情により1件他社より引き継ぐことになりました。
ガス供給条件は、基本料金0円、平成28年4月従量料金230円/㎥(都市ガス換算:104.55円/㎥)での引き継ぎです。
 サウジCP完全連動制で、計算式は、
 平成28年4月従量価格230円/㎥-(前月サウジCP×TTS-当月サウジCP×TTS)×2.075/1000 と連動調整。
 調整幅は10円単位、端数切り捨て。
 使用量:300㎥/月 
 弊社設備投資無し(但し、交換物件の残債を踏襲)。
 前業者引き継ぎ金無し。
 別途物件との交換契約。

他社条件の引き継ぎであったため、弊社の通常提案条件よりも少し上乗せされた条件です。
交換物件の残債があったため、実質的には60万円程の投資があるのと同等ですので、投資見合いとしては寧ろ厳しい条件となりました。
交換物件の契約期間に合わせ3年間の短期となります。

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電気の取り次ぎ始めます。

皆様お待たせしました。
平成28年4月11日より電力販売契約の取り次ぎを致します。
所謂、テレビコマーシャルの「○○電気を始めます!」と同義です。
取り扱いは、東京電力エナジーパートナー(旧東京電力)様の新料金プランとなります。

プラン診断は、メジャープレーヤーとなる幾つかの電力会社のプランを比較検討し、お客様に最適の料金プランを一緒に考えさせて頂きます。
結局、何処の電力会社が良いか分からない・・迷ってしまう・・方は、是非、無料診断をお申し込み下さい。
電気料金だけでなく、セット割引・付帯サービス・燃料費調整・契約期間なども併せて比較検討材料としますので、ベストマッチを探し易くなります。
無料診断の対象エリアは、茨城県及び千葉県北部(我孫子市・柏市)となります。
但し、弊社は飽くまで東電の代理店ですので、東電以外の電力会社を選ばれる場合、最終的にお客者ご自身でお手続きをお願いします。
※代理店契約上、東電以外の「販売・宣伝・販売促進」は出来ません。飽くまで最適な電力プランをお探しするお手伝いをするのみです。

弊社独自の割引プランも正式に発表します。

・電気料金の割引に「追加」で受けられる割引です。
・弊社お客様も自動加入ではありませんので、割引適用には、お申し込みが必要です。
・契約対象は、弊社プロパンを使用する全てのお客様。集合住宅でも加入可能です。

【割引プラン①】
名称:東京電力エナジーパートナーでセット割り
東京電力エナジーパートナー(旧東京電力)様の新料金プランと弊社プロパンガスを紐付けしたセット割引です。
弊社プロパンガスの従量単価から毎月1㎥あたり30円をお値引きします。
 例)30㎥ご使用のご家庭の場合、30㎥×30円+消費税8%= 972円の割引
契約条件:割引契約の契約期間は1年間。自動更新なしのため、継続する場合は割引の再契約が必要。中途解約違約金は3,000円+消費税。
本件特約条件を弊社から中途解除する場合は、中途解約違約金3,000円+消費税を逆に弊社から契約者にお支払い致します。
東電の電気契約とは別途にご契約となります。電気とガスの請求が1本になる訳ではありません。
東電の新料金プランであれば、弊社から加入した契約でなくともOK! 但し、ソフトバンクでんきのみ同じ東電商品でも特別契約があるため除外します。
余談ですが、東電から「TEPCO」ロゴの使用許可が最後まで出ませんでした。本来は「TEPCOでセット割り」が格好良くてよかったですが、東京電力の行っているセット割引との誤解を生じさせるそうです。裏を返せば、割引プランを弊社の勝手に決められるのですけれど・・・。

【割引プラン②】
名称:どこでもセット割り
お客様のお好きな電力会社の料金プランと弊社プロパンガスを「勝手に」紐付けしたセット割引です。
弊社プロパンガスの従量単価から毎月1㎥あたり20円をお値引きします。
 例)30㎥ご使用のご家庭の場合、30㎥×20円+消費税8%= 648円の割引
契約条件:割引契約の契約期間は1年間。自動更新なしのため、継続する場合は割引の再契約が必要。中途解約違約金は3,000円+消費税。
本件特約条件を弊社から中途解除する場合は、中途解約違約金3,000円+消費税を逆に弊社から契約者にお支払い致します。
契約電力会社・契約料金プランをご申告の上、弊社セット割引を締結します。
東電の契約でもソフトバンクでんき及び従量電灯B・Cは、此方の割引プランとなります。

【割引プラン③】
名称:東京電力エナジーパートナーでセット割り業務用
東京電力エナジーパートナー(旧東京電力)様の新料金プラン及び高圧料金と弊社プロパンガスを紐付けしたセット割引です。
弊社プロパンガスの従量単価から毎月1㎥あたり5円をお値引きします。
 例)500㎥ご使用の店舗の場合、500㎥×5円+消費税8%= 2,700円の割引
契約条件:割引契約の契約期間は1年間。自動更新なしのため、継続する場合は割引の再契約が必要。中途解約違約金は10,000円+消費税。
本件特約条件を弊社から中途解除する場合は、中途解約違約金10,000円+消費税を逆に弊社から契約者にお支払い致します。
東電の電気契約とは別途にご契約となります。電気とガスの請求が1本になる訳ではありません。
東電の新料金プラン若しくは高圧及び特定高圧でのご契約が対象になります。
業務用か否かの判断は、電力契約ではなく、弊社プロパン契約が一般か業務用・産業用かの区別を基準とします。

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再エネ賦課金が大幅値上げへ。

再生可能エネルギー発電促進賦課金が、平成28年5月より大幅に値上げとなることが、3/18発表されました。
現在の1kwh=1.58円 から 1kwh=2.25円への大幅値上げです。
プロパンの石油石炭税増税1㎥=0.54円(1kwh換算約0.0195円)などかわいいものです。
全電化住宅割引(オール電化割引)の電気代5%offより大きな額となりますので、オール電化住宅が最も大きい影響を受けます。
第一世代エコキュートの寿命とも重なりますので、オール電化からガスや灯油への熱源変更が促進されるでしょう。
オール電化割引目当てに「経済面」を優先してオール電化を選択した世帯は、ガスの経済性が逆転する結果となり、少しガッカリなニュースとなります。
一方、私たちガス事業者にとっては、オール電化に奪われた需要を奪い返す大チャンスの到来です。
電力小売り自由化への「便乗」も含め、この先のガス事業者の動向(弊社だけでなく)にご注目下さい。

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電力とのセット販売を考える 3

弊社が代理店契約をする電力会社が決まりました。
東京電力様との二次代理店契約となります。
ロゴ使用などの問題も有り、詳細なセット割りプランの発表は、今暫くお待ち下さい。

今回で3回目となる「電力とのセット販売を考える」ですが、お客様の殆どが見落とす点に注目したいと思います。
「燃料費調整制度」をご存じでしょうか?
電力会社が、「火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の価格変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度」とされています。
ポイントは、火力発電に限っており、且つ「貿易統計」を反映させる点です。
即ち、原子力発電が稼働してもそのローコスト(トータルコストが高いとの議論は棚上げします。)が反映されず、しかも仕入価格ではなく貿易統計に基づきます。
ですから、原発比率が上がろうと全く関係なく賦課されることになるので、実際の原料費が下がっていても賦課されます。
商社が輸入する火力燃料で最も安価な部分は主要電力会社に回されていますが、割高な一般消費用の輸入も平均した貿易統計が反映されるので、その分電力会社の利ザヤが増える訳です。
航空会社や我々ガス会社の「原料調整制度」とは、似て非なるものであることが分かるでしょうか?
燃料費高騰を賦課する目的と言いつつ、実際は利ザヤ稼ぎをしていることになります。

しかし、現在は原油価格暴落中ですから、少し話が変わってきます。
WTI(正式名称WestTexasIntermediate:テキサス州西部とニューメキシコ州南東部で産出する低硫黄の軽質原油のこと。一般にはニューヨーク原油先物の略称。)も40㌦近くまで回復してきたとは言え、まだまだ開発費を考えれば激安水準です。燃料費調整制度では、マイナス反映されます。
関東のメジャープレーヤーでは、東京電力、東京ガス、イーレックスの3社だけが明確に燃料費調整制度を反映させると公表していますが、その他の電力会社は触れていません(ENEOSでんきは、金額を明示せずに燃料費調整することのみを公表しています。)。
と言うことは、新電力会社と毎月1,000円安くなるつもりで契約したのに、平成28年4月の燃料費調整が-2.78円/kWhですから仮に450kwhだと-1,251円となり、それが反映されず逆に高くなる現象が極めて高い可能性で出てくることになります。
実際にスタートを切っていないため、平成28年5月にならなければ未だ正確な事は分かりませんが、一般消費者が気づき難い比較点です。
特に新電力会社は、電力を卸し買いして電力小売りする会社も多いため、そもそも火力発電を有しておらず「燃料費調整制度が無い」場合も多いですから、この逆転現象は杞憂とは言えないことになります。
原発に反対の意向を示すため、再生可能エネルギー指定の電力利用を割高と認識しつつ契約するのであれば全く問題ないですが、割引を受けられないと知らずに割高に買わされたのでは堪ったものではないでしょう。

電力とのセット販売を考える2 でも指摘している様に割引額に惑わされて、実は高いガス料金で買わされたり2年縛りで固定化される問題もあります。
折角の電気とガスのセット販売なのに、ガス同量の使用で「15,000円から1,000円引き」と「8,000円から500円」引きでは、同じ比較とは言えません。
プロパンガス標準価格だけでなく、全プロパンガス料金表の一般公開が求められています。
新聞報道によれば、平成28年2月時点でプロパンガス料金の公開(全料金ガス料金か標準料金かは問わず)をしているプロパン会社は、全国27社に増えているとのことですが、飽くまで「標準料金」でOKとの緩い基準ですから、偽りの標準料金が跋扈する結果が懸念されています。
表面的な割引だけでなく細部を注意しなければならない今回の電力小売り自由化は、まだまだ混乱がありそうです。

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よくある質問を修正しました。

原油価格の下落、電力の自由化に伴い、よくある質問を修正しました。
電気についての部分が少し分かり難いと思いますので、今後修正していきます。

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第2回Webアンケート結果及び当選者。

第2回Webアンケートの結果をご報告します。
アンケートにご協力の皆様、誠に有り難うございました。
認知度が低く、集計回答数が15件と少ないのですが、意外な結果も出ています。

プロパンガスの価格に関し、現在の価格を認知している方が7割を超えました。
弊社お客様が多数を占めたためかも知れません。
適正価格は300円が多数を占め、意外な事は500円が適正と答える方もいらっしゃり、一般消費者は必ずしも安値を求めていないのかも知れません。
一方でガス会社の選択基準が「ガス料金」であることが明白となりました。他に差別化が難しい以上、当然の結果だと思います。

ホームページ及びフェイスブックでのインターネット広告以外は、新聞折込と弊社営業の序でチラシ配布でしたので、弊社お客様に偏ったアンケートとなってしまいました。
第2回WEBアンケート結果

【テーマパークペアチケット当選者】
茨城県稲敷郡   滝本** 様 
茨城県坂東市   岡崎** 様
福島県いわき市  村田** 様
当選者には、当選メールをお送り致しますので、平成28年3月15日迄にご返信をお願い致します。(ご返信がない場合、当選は無効となります。)
日付指定券or日付指定無しオープン券をお選び頂けます。(オープン券は有効期限1年ですが、入園不可日が有ります。)
※原則ワンデーパスポート合計2枚ですが、ワンデーパス小人3枚、スターライトパス中人・小人3枚、アフター6パス3枚でも可とします(但し、来園時には、別途チケット購入の上、必ず大人が同伴して下さい。)。

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大手LPガス会社がHPで標準料金公開!

大手プロパン会社の日本瓦斯株式会社様が自社の標準料金を公開なさいました。
プロパンガス料金の可視化に第一歩となる素晴らしい取り組みです。
基本料金1,500円、従量単価380円が標準料金になるとのこと。
これから既存顧客の値下げ通知がバンバンされることを期待しています。
簡易ガスの許認可料金もその画期的なサービスによって値下げ申請されることを期待します。
都市ガス自由化に先駆けて、簡易ガスに価格競争を起こす画期的な取り組みとなるでしょう。
業界内では色々とご批判の多い会社様ですが、変革の一歩を踏み出した勇気に敬意を表したいと思います。

2016.2.19追記
平成27年12月平均価格(自己申告)及び標準料金(平成29年3月まで)をサンプル料金表に反映させます。

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LPガス販売指針についての見解がありました。

2016年2月15日付け業界紙にLPガス販売指針についての取り扱い方法の記事がありました。
2月3日付け全国LPガス協会の執行役員会で「ガス料金情報の積極的な提供」を会員(各都道府県プロパンガスの業界団体)に求める採択があったそうです。
そこで、実際に全国LPガス協会の広報担当者(セト様)に聞いてみました。

LPガス販売指針は業界の自主ルールであり、守るか否かは各事業者の判断。各会員に「努めて下さい」との通知は出すが、それ以上の強い要請はしない。努力目標なので「言葉だけになっても仕方がない」との回答でした。
あれあれ?宮沢前経済産業大臣や資源エネルギー庁の見解と随分温度差がありますね。
暗にガス料公開に向けてのポーズだけ取っておけば良いって事でしょうか?
資源エネルギー庁は、LPガス販売指針が業界改善に繋がると国会で発言していますが、当の全国LPガス協会はそんな気更々無いようです。
そんなに期待されても「強制できない」し、困るよって感じかも知れませんね。
今の取り組みのままで「ガス料金の透明化」「ガス料金の低廉化」が実現できるのか怪しい雲行きになってきた??

2016.2.16現在、弊社所在地の茨城県では、ガス料金を一般公開をしているプロパンガス販売事業者は弊社ただ1社のみです。2社ほど「ガス料金の公開を考えている」との問い合わせを受けていますが、実際に公開に踏み切った会社様はありません。一般社団法人茨城県高圧ガス保安協会の協会員様には、全国に先駆けて積極的に一般公開して欲しいと願っています。「茨城県内ガス料金検索」みたいなものを協会が作ってくれたら最高ですよね。

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オール電化が安い!の間違い。

本日、オール電化にして光熱費が安くなると「勘違いさせられた」お客様から解約の申し出がありました。
電化販売事業者は、お客様が弊社に引き留められキャンセルされないよう工事前日に連絡してくる悪質っぷりです(しかも休日の土曜日)。
なかなか真実が伝わらないと凹んでしまう一日でした。
そこで、今回解約のお客様を事例にして、オール電化がプロパンガスより安くてお得の嘘を検討してみましょう。

件のお客様は、基本料金1,650円、従量単価300円(KD-2)、エコジョーズ設置、夏場使用量5.5㎥、冬場16㎥、昼間は留守、電気の平均使用量350kwh=9,887円 が基本情報とします。
買い取り価格は1kwh=35円、太陽光発電費用3.5kwタイプ150万円、エコキュート+IHクッキングヒーター50万円とします。
エコキュートは、給湯で300kwhほど1ヶ月に消費します。追い焚きは、75kwhほど消費している計算です。コンロは、70kwhほど消費している計算です(エネルギー効率:ガス56%、IHクッキングヒーター79%、東京ガス調べ。)。
では、電化上手の1ヶ月の電気代をシミュレーションしてみます。
給湯:300kwh×深夜帯単価12.16円=3,648円
追焚:75kwh×朝晩単価25.92円=1,944円
コンロ:70kwh×朝晩単価25.92円×エネルギー効率0.71=1,288円
通常使用の電気(昼間):70kwh×昼間単価31.64円=2,215円
通常使用の電気(朝晩):280kwh×朝晩単価25.92円=7,258円
電気基本料金:6kVA以下=1,296円
全電化住宅割引:18,175円×-5%=-909円
再生可能エネルギー発電促進賦課金(通常使用分):350kwh×1.58円=553円
再生可能エネルギー発電促進賦課金(ガス置換分):445kwh×1.58円=703円
合計17,996円

一方、現在の弊社プロパンガス使用の場合、
LPガス:平均使用量11.6㎥×プロパン単価300円+基本料1,650円+消費税410円=5,540円
電気代:350kwh=9,887円
合計15,427円

あれあれ?オール電化割引2,160円、ガス基本料を削減したのに高くなっちゃいましたね。
なぜでしょう?
従量電灯B・Cは高いと思われがちですが(実際高いのですけど・・)350kwh程度の電気使用では、電化上手にすると「120kwhまで19.43円」の安価を享受できず基本料金も上がってしまうため、オール電化の方が割高になります。
オール電化割引は、2,160円割り引かれると勘違いしがちですが、MAXの割引を受けるには43,200円も電気代を支払っていなければなりません。そんな一般家庭殆ど居ませんよね?
ガス基本料金の削減もその分電気使用量が増えるので、再エネ賦課金が増えてしまい効果が半減です。
深夜帯割引の単価1kwh=12.16円も他の時間帯の価格と比較して安く見えますが、プロパン従量単価300円だと1kwh=11.78円ですので同等に過ぎません。寧ろ、追い焚きやコンロ使用で1kwh=25.92円と単価が2倍以上になってしまいます。
何と言っても、エコキュートのヒートポンプ効果で一見使用量が少なくなる錯覚をしますが、エコキュートや電気温水器は毎日の給湯使用量に関係なく「タンク内全部を加熱」し、給湯料金を節約できない欠点があるため本件のお客様には不向きなシステムです。かと言って、タンクサイズをギリギリまで小さくするといざ使いたい時にお湯が足りなくなってしまいます。

更に本件では決定的に損をしている点があります。
そう、太陽光発電の買取金額です。
余剰電力を1kwh=35円で折角買ってくれるのですから、自家消費をプロパン従量単価300円の1kwh=11.78円で賄った方が断然お得なのです。
仮に200kwh売電し損なったとすると、200kwh×(売価35円-LP単価11.78)=4,644円 も損した事になります。

本件でもお客様に真実を伝えたかったのですが、工事日前日では説明のしようがありません。
恐らく月間300kwhほど売電出来ると思うので、毎月の電気代は7,000円くらいに下がるでしょう。
200万円もの投資のローンも合わせれば毎月の支払いは25,000円くらいになってしまいますが・・・。
不本意にお客様を失い、残念でならない次案でした。

2016.2.14修正
IHクッキングヒーターとガスコンロとの熱効率比を反映させました。
2016.3.19追記
3/18に再生可能エネルギー発電促進賦課金の改訂が発表されました。
現行の1kwh=1.58円から1kwh=2.25円への大幅値上げとなります。
太陽光自家消費を除き、また更にオール電化住宅への課税が拡大することになります。
オール電化割引より再エネ賦課金が上回りますので、逆に割高となることとなりました。

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